超リアル、脚色なしの本当の自衛隊を語る!

肥満・生意気・運動音痴のいじめられっ子と言う、最も自衛隊に適していない人間が自衛隊に入隊して退官するまでを、脚色&美化なしにリアルガチで語るブログです。

筆者が1浪して自衛官候補生へ入隊した経緯

筆者はどう言った人間か?

 

タイトルを見て…

 

どうせ酷い状態からのサクセスストーリーで人気ブロガーになろうとしてるんだろ?

 

…とお考えの方も多数いらっしゃると思いますが、ご安心ください!

 

自分が経験した成功体験は本当に微々たるものです。

 

「超優秀で有能な隊員になりました!」…とか

「全国自衛官の1位取りました!」…とか

 

…そんな事はありません(汗) 

 

あったら退官してません(笑)

 

 

前置きが、長くなりましたが…

 

筆者の入隊の経緯とか入隊前or教育期間後のスペックとか簡潔にご説明いたします。

 

 

【筆者】

 筆者は小中高大一貫の学校に通っていましたが、肥満かつプライドが高い…と言った、一癖も二癖も あるお子様であった為、「デブと言われる(イジリ)⇨発言者をブン殴る」と言った超単純明快なロジックを採用しておりまして結果..

 

「デブと言われる(明確な意図)⇨発言者をブン殴る⇨クラス単位で殴られるor無視される」

 

…と言った過酷な過酷な環境の作成をしてしまいましたorz

 

そのため 学校生活は過酷を極め…ネットではよく聞く、「二人組を組んでください〜」とか「修学旅行のグループ行動」…とかのワードに怯える日々を過ごしておりました。

 

簡単に表現すると…

陰キャ・デブ・ガチな嫌われ者・かまってちゃん…と言った感じです。

 

ただし…小⇨中⇨高と上がるにつれて、自分も周りもある程度 知識というか…社会性と言うものが付いてくる訳でして…高校生になったときは男子校であった影響もあり普通に、デブではありましたが変なイジリなどは無く、人生で初めて平穏かつ楽しい学校生活を送ることに成功しました。

 

簡潔に表現すると

よく喋る陰キャ・構ってちゃん・唯我独尊…と若干のジョブチェンジをしました。

 

そこからと言うもの、特段の成長は無くとも色々とイベントごとがありましたが…

冒頭でありました 大学進学⇨すぐに去ると言った人生を送ることになりました。

 

残ることもできましたが…

 

その時…自身がミリタリーオタクである事と カッコイイ!とか 強そう!と言った…立ち位置を楽して手に入れたかったため…何を血迷ったのか、自衛隊の広報所へ行き、自衛官候補生と陸曹候補生の試験を受けることにしました。

 

 

そして…

 

 

晴れて、翌年から陸上自衛隊自衛官として教育隊に入隊…

 

 

 

 

出来ませんでした。

 

 

 

はい…こう言うのも あれですが、それなりの倍率がある陸曹候補生ならば落ちても仕方ないとしても…五体満足で名前が書ければ受かると言われている自衛官候補生の試験まで落ちました。

 

「な…何故だ?」

 

当時の自分には何故落ちたか分かりませんでした…

 

挨拶回り・広報官へのアピールや面談練習・試験の答え合わせ・面談反応

どれをとっても、正直なところ出来た自信がありました。

 

 

でも…

 

 

今なら分かります…

 

 

「体型です」

 

詳細に言えば…

 

「体重です」

 

控えめな表現をすれば…

 

「デブだから落とされました」

 

簡単に説明すると…

 

自衛隊の試験には適正体重というものが存在しており、数キロの超過ならば、試験結果や面談の内容を加味して、合格になる場合もありますが…

 

自分はそんじょそこらのデブとは違い 小学生の頃から自分の肥満体に食事と運動不足と言った投資をしてきた訳でございまして…

 

身長 175cm 体重120kg…と言う、ウルトラスーパーなボディの持ち主でありました。

 

改めて、この文章を書いて思うことがあります。

 

「良くもまぁ ここまで太って、かつ自衛隊を受けに行ったな…と」

 

そんなこんなで、自衛隊を見事落とされ、行き場もなく、自衛隊に入隊できずに自宅警備員

 

もとい..

 

自宅自衛隊 東部方面隊 実家駐屯地 家事手伝い隊 ただ飯くらい班 お荷物担当1名

 

…と言った 血税ではなく親のスネで運営される何とも情けない部隊に所属することになりました。

 

しかし、すぐに…

 

「このままじゃマズイ!」…と 珍しく正常な判断をいたしまして

 

とりあえず…他に興味のありそうな職を探しました。

 

そして見つかったのが成田空港でのグランドハンドリングの仕事です。

 

簡単に言うと、空港で良く見かける蛇みたいな車を運転したり、手荷物を入れたり流したりするお仕事です。

 

何故この仕事を選んだのか?

 

答えは簡単です

 

「あのちっさな車運転してみたい!」

「飛行機を押し出してみたい!」

「肉体労働なら体も合わせて鍛えられそう!」

 

 ※この時にはすでに体重が原因で落とされたと薄々確信していました。

 

そのままの勢いで…面接⇨当日に内定⇨翌月就職と言った光の速さで、自宅自衛隊を退官致しました。

 

それからと言うもの…

 

    【環境】    空と地上で飛行機が飛び回り常に危険

【勤務時間】始業14時 終業 大体翌日3時 

【作業内容】ひたすら貨物の組み付け

    【休憩】   トータル1時間+タバコ休憩

【勤務体型】週休二日

    【昇給】    基本なし 役職手当最大5万円

    【賞与】    12月 1ヶ月の半分

  【手取り】  平均13万円(残業代込み)

 

控えめに言って…超ブラックな職場ではありましたが、プライドの半分くらいドブに捨てることができ、社会の歯車根性を身体に覚え込ませ、それなりに仕事と肉体労働に耐えられるデブに成長することができました。

 

そう言った意味合いでは、この職場に感謝しております。

 

ぶっちゃけ、目的の車に乗った時は興奮してましたし、日本の某航空会社の制服を着て作業することができたので、私的に優越感を感じていた部分はありました。

 

しかし…こんな生活を半年も続けると心身ともに慣れ始め、それと同時に恐ろしい事を考えてしまいます。

 

「このまま、歳を重ねたら…」

「大学出て、それなりの会社に入った同級生たちと比べたら…」

「続けている人が全然いない…むしろ続けている人間はヤバイ奴が多い…」

 

…こう言った 過酷な労働で考える余地を与えないと言う思惑に心身ともに打ち勝つと

至極当然の感覚や考えが思い起こされる訳です。

 

「ヤバイ!どうしよう!?」

「でも新卒でも大卒でもないし…」

「どうやったら、同級生にドヤ顔できるか?馬鹿にされないか?」

 

こんな、捨て切れてない、もう半分のプライドによって愚鈍な考えが頭をよぎり…

 

「あ…俺 自衛隊に入りたかったんだ!」

「だから、きついと分かっても鍛えられる職場選んだし…」

自衛隊なら公務員だし、ある程度の昇給はあるし、自慢できるな!」

 

…そう言って、休みの日に広報所へ行き再び自衛隊の試験を受けることにしました。

 

 

さて…

 

 

自衛隊の試験を受ける上で、ある程度…試験勉強は出来ないといけませんが…

 

自分に取って1番の問題は体重です。

 

過酷な労働により、120kgあったウルトラスーパーボディは90kgとなり、さらには重い貨物の上げ下げをしていることから筋肉質になり、ある程度に人に見せられる身体となりました。

 

 

…ですが!!

 

 

自衛隊の基準だと、自分の身長では最大体重は85kg…

 

「90kgくらいなら問題ないよ〜」と広報官に言われても、万全を期したい…

 

過酷な労働環境の中…唯一の楽しみである食事の制限が始まりました。

 

また、自分が夜勤で深夜に終業の影響もあり、翌日(もはや当日)の年に一回しか無い試験に遅れて受験できないのはマズイ…

 

そう言うことで、試験会場近くのビジネスホテルを取って、深夜に宿泊して、翌朝7時に出ると言った もはやホテルではなく仮眠所と言った利用方法を駆使しながら、疲れた身体と半分寝ている頭を働かせながら試験に挑んでおりました。

 

そんなこんなあって、こんな感じで試験を合計3回受験し…

 

最終的に陸上自衛隊自衛官候補生に合格することができました。

 

そんなこんなで、合格が決まった瞬間に、速攻で退職願いを出し…

 

短い期間の仕事をこなし…入隊まで悠々自適に過ごそうと考えておりました…

 

 

 

だがしかし…

 

 

 

採用通知と共に渡された資料には…こう記載があった…

 

 

入隊時の健康診断の結果などにより、入隊を拒否する場合があります。

 

 

もう一度 言います…

 

 

入隊時の健康診断の結果などにより、入隊を拒否する場合があります。

 

 

「なっなんだって〜!?」

 

 

そうです…

 

 

合格したから、暴飲暴食の解禁やウルトラスーパーボディを復活して良いとは一言も書いておりません。

 

(まぁ…当たり前の話ですが…)

 

どの道…入隊までの僅かな期間の内に少しでも身体を鍛えて準備しなくてはいけません

 

ですが…当時の自分はこう考えておりました。

 

「う〜ん…マックとか禁止にすれば大丈夫かな?」

「よし…入隊1週間前に断食して、体重軽くしよ!」

 

こんな感じで対策して、迎えた入隊日の健康診断…

 

健康診断は…血液検査、歯科、肺活量など…色々ありますが…

 

「自分にとっては、そんなもんは どうでも良い!!」

 

「体重さえ…体重さえクリアできれば…」

 

駐屯地の医務室前で1人の広報官が待ち合わせ中…担当した人に

 

「水飲んできた?」

「君は体重が軽いから…これ飲んで対策しな…」

 

「は…はいっ!ありがとうございます」ガリガリモヤシ君)

 

…体重が軽くてダメと言う 自分と真逆の人がおり ウラメシ〜と思っていました

 

※後に…このガリガリモヤシ君は自分と同じ班になる。

 

そんなこんなで…登場しました…

 

運命の体重計…

 

結果は…

 

87.5kg…

 

「あ…嗚呼 やっちまった…」

 

落胆したまま有無を言わさず問診へ…

 

「え〜と筆者さんね…指見せて?」

 

(やべぇ…体重が…)

 

「え〜と、なんか身体の異常とか持病とかある?」

 

「い…いえ、あ…あの体重が少し重かったような…」

 

「え?体重?…あ〜と、え〜と、う〜んと…ね」

 

(ヤバイヤバイヤバイ…)

 

「うん!誤差!問題ないよ(笑)」

 

「あ…ありがとうございます!」

 

「大丈夫大丈夫…このくらい…すぐに減るから(笑)」

 

(やった〜!!)

 

 

こうして、私は無事に最終難関の健康診断をクリアしたのであった…

 

 

だが、しかし…

 

 

この時、不合格で帰された方が1兆倍良かったと、毎秒思う様になるのは、そう遠くない日であった。

 

 

筆者の自衛隊人生はここから始まりました

 

紆余曲折ありましたが…

 

なんだかんだ、お世辞にも良いと話言えない環境で諦めずに試験を受け続けたと言うことは、少なからず意欲があったと思います。

 

 

これを見て…

 

自衛隊に入りたいな〜と思った人は是非 自衛隊の広報所に行ってみてください(笑)

 

自衛隊入ろうとしたけど考え直した人! 大丈夫…社会って大体こんなもんだよ(笑)

 

元々、自衛隊に入隊することに興味ない人…会話のネタになれば幸いです(笑)